ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メーロ」の意味・わかりやすい解説
メーロ
Melo, Francisco Manuel de
[没]1666.10.13. リスボン
ポルトガルの作家。名門の出で,若くして宮廷生活に入る。イエズス会の聖アンタウン学院で人文学と哲学を学び,のちスペイン軍に入隊。マドリードの宮廷でスペインの著名な作家たちと親交を結んだ。 1640年 12月1日の王政復古革命のとき投獄されたが,4ヵ月後釈放され,外交使節として外国生活をおくり,44年ドン・ジョアン4世暗殺の嫌疑で再び捕えられ,55年ブラジルに追放された。 58年に帰国すると再びパリ,ロンドン,ローマなどにおもむいた。文学者であるだけでなく,当時のスペイン,ポルトガルの政治,社会,その他に影響を及ぼした。主著『ドナ・イネス・デ・カストロの死についての 12のソネット』 Doze sonetos (…) en la muerte de la senora Dona Ines de Castro (1628) ,戯曲『見習い貴族』 Auto do fidalgo aprendiz (65) ,『既婚者の指針』 Carta de guia de casados (50) ,『ドン・ジョアン4世の生と死その言行』 Vida e morte,ditos feitos de el rey Don João IV (1940) 。
メーロ
Melo
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