モイェンド(その他表記)Mollendo

デジタル大辞泉 「モイェンド」の意味・読み・例文・類語

モイェンド(Mollendo)

ペルー南部の都市太平洋に面し、アレキパ外港として開かれたが、水深が浅いため、港湾機能は北西15キロメートルのマタラニ港に移された。海に臨む崖の上に、繊維業で財をなしたフォルガ家の邸宅がある。モエンドモジェンド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モイェンド」の意味・わかりやすい解説

モイェンド
Mollendo

ペルー南部,アレキパ県南部の都市。県都アレキパの南南西約 90km,太平洋にのぞむ港湾都市。 1872年アレキパから太平洋岸に通じる鉄道の終点として選定され,開放錨地であるため人工港が建設された。その後同鉄道が地元の鉱山地帯や,ボリビアとの国境にまたがるチチカカ湖の沿岸プノまで通じ,パンアメリカン・ハイウェーも通ったため,市はペルー南部および内陸国ボリビアの主要貿易港となり繁栄。しかし 1941年天然の遮蔽物をもつ北西のマタラニに新港が建設されると,市の港湾機能は大部分新港へ移された。現在背後灌漑されたタンボ川河谷に産する米,サトウキビ,綿花穀物,果物などを集散。市内には魚缶詰,セメント織物,チーズなどの工場がある。美しい砂浜海岸があるため,近年海浜保養地としても発展してきている。人口2万 7900 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モイェンド」の意味・わかりやすい解説

モイェンド
もいぇんど
Mollendo

南アメリカ、ペルー南部、太平洋岸の港湾都市。モエンドともいう。人口2万3403(1993)。ペルー第二の都市アレキパの外港で、同国第二の港であったが、湾内岩礁浅瀬があるため、港の機能は1941年に完成した北西15キロメートルのマタラニ港に移った。しかし、税関や海運会社の事務所はモイェンドにとどまっており、港湾労働者の多くは依然ここに集中している。タンボ河谷の灌漑(かんがい)農業の中心地でもある。

[山本正三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のモイェンドの言及

【モエンド】より

…ペルーの南部,アレキパ県の太平洋岸の港湾都市。モイエンドとも呼ぶ。人口2万1600(1981)。…

※「モイェンド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android