イタリア北西部、ロンバルディア州ミラノ県の都市。人口11万7068(2001国勢調査速報値)。ミラノの北東15キロメートル、ランブロ川沿いの標高162メートルに位置する工業都市。18世紀にはすでに繊維工業が盛んであったが、20世紀に入るとそれに加えて機械、化学、食品、出版、製紙など多方面の工業活動が展開されるようになった。もとはガリア人、ついでローマ人の小集落にすぎなかったが、6世紀にランゴバルドの女王(バイエルン公女)テウデリンデTheudelinde(?―625ころ)が洗礼者ヨハネに捧(ささ)げるべく大聖堂を建てたのを機に大きく発達した。その大聖堂は、キリストの十字架の釘(くぎ)を一部に使ってつくられたといわれる鉄の王冠を所蔵することで知られる。国際的な自動車レースの開催地としても有名。
[堺 憲一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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