日本大百科全書(ニッポニカ) 「やまじ」の意味・わかりやすい解説 やまじ 愛媛県の瀬戸内沿岸部に、南側の背後に迫る法皇山脈から吹き降りてくる局地強風。この風は低気圧や台風が四国西部を通って日本海に入った場合に強い南風として吹く。この風により家屋の倒壊や農作物に被害があることがある。やまじはまた「頭痛風」ともいい、不快感を与える風でもあるが、「夏のやまじは池の尻(しり)を干す」といい、乾燥している風である。やまじという南寄りの風の局地名はこのほか、岡山・広島・山口・大分の各県にもある。[根本順吉][参照項目] | 風 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「やまじ」の意味・わかりやすい解説 やまじ 愛媛県東部一帯に吹く局地風。特に春,秋に四国山地から瀬戸内海に向かって吹きおろす強い南風で,フェーン現象を伴うため高温となる。風速が 10m/s以上の強風は,4~6月に低気圧が日本海に入って急に発達したとき,あるいは 9~10月に台風が四国の西方を通過したときに発生しやすい。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by