ユリウス3世(読み)ユリウスさんせい(英語表記)Julius III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユリウス3世」の意味・わかりやすい解説

ユリウス3世
ユリウスさんせい
Julius III

[生]1487.9.10. ローマ
[没]1555.3.23. ローマ
ローマ出身の第221代教皇在位 1550~55)。本名 Giovanni Maria Ciocchi del Monte。枢機卿(→カーディナル)だった 1545年,トリエント公会議で共同議長を務めた。1550年2月に教皇に選出されると,1551年5月にトリエント公会議を再開した。枢機卿の聖職禄受領を抑制し,禁欲生活を復活させることを目指していたが、軍事的,政治的理由から 1552年に再び中断を余儀なくされた。また,イエズス会に関心を寄せて多大な影響を受け,1552年に神学校のコレギウム・ゲルマニクムを設立し,ドイツの聖職者をローマのイエズス会士のもとで修業させた。ルネサンスの庇護者として,ローマ大学を改革し,ローマのサンタンドレア教会を建設した。また,パレストリーナサン・ピエトロ大聖堂の楽長,ミケランジェロを主任建築家に任命した。

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367日誕生日大事典 「ユリウス3世」の解説

ユリウス3世

生年月日:1487年9月10日
教皇(在位1550〜55)
1555年没

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