よいしょ(読み)ヨイショ

デジタル大辞泉 「よいしょ」の意味・読み・例文・類語

よい‐しょ

[感]
力を込めて重い物を持ち上げたりするときに発するかけ声。よいさ。「よいしょ、こらしょ
ある動作を起こそうとするときに発するかけ声。「よいしょと立ち上がる」
横綱土俵入りで、四股しこを踏む際に観客が発するかけ声。
俗謡民謡などの囃子詞はやしことば
[名](スル)相手機嫌をとって、おだて上げること。「顧客よいしょする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よいしょ」の意味・読み・例文・類語

よい‐しょ

  1. [ 1 ] 〘 感動詞 〙
    1. 力を入れて物事をする際、または、ある動作を起こそうとする際などの掛け声
      1. [初出の実例]「妙齢諸君は、互に気合を見やって見やって、ヨイショどっこい、配偶(とりくみ)たまへや」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一四)
    2. 俗謡・民謡などのはやしことば。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. 太鼓持の異称。座敷へ出てすわる時、口ぐせに「よいしょ」と掛け声を発するところからいうか。
    2. ( ━する ) 相手の機嫌をとって、おだて上げること。
      1. [初出の実例]「ヨイショ(おだてること)をやるなら、もう少し、うまく、やって欲しいねえ」(出典:大統領の密使(1971)〈小林信彦〉三)

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