精選版 日本国語大辞典
「ヨーロッパ防衛共同体」の意味・読み・例文・類語
ヨーロッパ‐ぼうえいきょうどうたい‥バウヱイキョウドウタイ【ヨーロッパ防衛共同体】
- ( [英語] European Defense Community の訳語 ) 西ヨーロッパ防衛を目的とする超国家的な国際軍事機構。一九五二年、フランス・旧西ドイツ・イタリア・ベネルックス三国の間に締結された条約によって構想されたが、フランス議会が批准を拒否したため未発効となった。
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ヨーロッパ防衛共同体
ヨーロッパぼうえいきょうどうたい
European Defense Community; EDC
東西冷戦下の西ヨーロッパの安全保障は,アメリカとその軍事力を中核とした NATO (北大西洋条約機構) が軸になってきたが,ECの設立当初にはヨーロッパ独自の防衛共同体構想があった。しかし,同構想は統合参謀本部による軍の一体運用にとどまらず,ヨーロッパ統合の一環として立法権を付与した特殊な機構とする考えだったため,国家主権の縮小を懸念するドゴール・フランス大統領が反対,フランス議会で 1954年に否決され立消えになった。しかし,冷戦構造の崩壊に伴い再評価され,91年末のヨーロッパ理事会はヨーロッパ連合 (EU) を軸に共同防衛構想を具体化させることにしており,NATOとの関係が微妙になっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ヨーロッパ防衛共同体
ヨーロッパぼうえいきょうどうたい
European Defence Community
1952年5月,フランス・西ドイツ・イタリア・ベルギー・オランダ・ルクセンブルクの6か国が結成をめざした軍事共同体。略称EDC
1950年6月朝鮮戦争の勃発によって脅威を感じた西側諸国は,ソ連に対抗するため,西ドイツに再軍備をさせて西ヨーロッパ統一軍を結成することの必要性を痛感し,52年2月に北大西洋条約機構(NATO)の承認を得,同年5月ヨーロッパ防衛共同体条約に調印した。しかし,1954年8月に西ドイツの再軍備を恐れるフランスの議会が条約の批准を拒否したため,この計画は実現せず,西ヨーロッパ連合(WEU)に受けつがれた。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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ヨーロッパ防衛共同体(EDC)(ヨーロッパぼうえいきょうどうたい)
European Defence Community
1952年5月に西ドイツ,フランス,イタリア,ベネルクス三国の6カ国間に締結された超国家的な軍事共同体。朝鮮戦争を機にアメリカは西ドイツの再武装を決意し,ソ連に対抗するため欧州統一軍をつくることを呼びかけた。そうしてNATO(ナトー)と密接な統合関係に置かれるべきEDC条約が成立したが,54年8月フランス議会が同条約の批准を拒否したので挫折した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のヨーロッパ防衛共同体の言及
【西ヨーロッパ連合】より
…本部はブリュッセル。 西ヨーロッパ連合の誕生は,欧州軍の創設をめざすヨーロッパ防衛共同体(EDC)が1954年に挫折した結果と深く関係している。EDCは,とくにその超国家的性格と西ドイツの再軍備を懸念したフランス国民議会によって葬り去られた。…
※「ヨーロッパ防衛共同体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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