ラスキーヌ(読み)らすきーぬ(英語表記)Lily Laskine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラスキーヌ」の意味・わかりやすい解説

ラスキーヌ
らすきーぬ
Lily Laskine
(1893―1988)

フランスの女流ハープ奏者。パリ生まれ。パリ音楽院卒業してパリ・オペラ座管弦楽団、ラムルー管弦楽団などの専属奏者となる。同時に室内楽や独奏でも積極的に活動、ハープの地位を高めるのに大きな役割を果たし、20世紀最高のハープ奏者の名をほしいままにして、多くの作曲家から作品を献呈された。1948~58年パリ音楽院教授。58年にはレジオン・ドヌール十字勲章を受けた。その演奏は、華やかな音色気品のある繊細な表情特色があり、それによってフランスのハープ演奏の一典型を生み出した。

[岩井宏之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラスキーヌ」の意味・わかりやすい解説

ラスキーヌ
Laskine, Lily

[生]1893.8.31. パリ
[没]1988.1.4. パリ
フランスのハープ奏者。 1905年パリ国立音楽院を卒業。 06~26年パリ・オペラ座管弦楽団のハープ奏者を振出しに,コンセール・クーセビツキー,コンセール・ラムルーフランス国立放送管弦楽団などのソリストとして活躍した。 48~58年,パリ国立音楽院教授。

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