百科事典マイペディア 「クーセビツキー」の意味・わかりやすい解説
クーセビツキー
→関連項目コントラバス|サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団|武満徹|ハリス|ミュンシュ
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ロシア出身のアメリカの指揮者。モスクワ音楽院に学び,初めコントラバスの名手として知られた。1907年指揮活動に入り,私有楽団を組織して国内で活動したが,革命後パリを中心にヨーロッパ各地で指揮,1924年アメリカに渡り49年までボストン交響楽団の常任指揮者の地位にあり,引退後も各地に招かれた。夫人を記念するクーセビツキー財団を設け,そこでバルトークをはじめ多くの作曲家に委嘱の新作が数多く生み出され,みずからもコントラバス協奏曲を作曲するなど生涯にわたって現代音楽の創作に貢献した。その指揮はしばしばスラブ的感性をみせ,西洋音楽が古くからの西欧的枠内にとどまらなくなった時代に,オーケストラの演奏面でその推進力となった。
執筆者:大木 正興
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ロシア生まれのアメリカの指揮者。モスクワ音楽院に学び、初めコントラバス奏者として活躍、まれにみる名手と高く評価されたが、1907年から指揮活動を開始。革命後のソ連で短期間活躍ののち、パリを経てアメリカに移住して帰化し、24年から49年までボストン交響楽団常任指揮者。この間、現代音楽の積極的な紹介と育成に尽力し、40年にはバークシャー音楽祭を創始。コントラバスのための作品もいくつか残している。
[岩井宏之]
…室内楽ではシューベルトの五重奏曲《鱒》,またこの楽器のユーモラスな一面をとらえたサンサーンスの《動物の謝肉祭》の中にある〈象〉もおもしろい。指揮者のクーセビツキーはコントラバス奏者でもあり,自作にコントラバス協奏曲のほか《シャンソン・トリステ》や《小さなワルツ》などの小品もある。【江口 朝彦】。…
※「クーセビツキー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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