ランゲル山脈(読み)ランゲルさんみゃく(英語表記)Wrangell Mountains

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランゲル山脈」の意味・わかりやすい解説

ランゲル山脈
ランゲルさんみゃく
Wrangell Mountains

アメリカ合衆国アラスカ州南東部にある山脈海岸山脈の一部をなし,コパー川からセントエライアス山脈まで,幅約 100km,長さ約 160kmにわたって連なる。3000mをこえる高峰が多く,ブラックバーン山 (4996m) ,サンフォード山 (4949m) などが含まれる。雪原が集まっていくつかの氷河となり,なかには長さ 70kmをこえるものもある。高峰の多くは火山で,ランゲル山 (4317m) は最も遅くまで活動を続けていた。20世紀初めにマッカーシー北部で豊富な銅鉱が発見され,金,銅,亜鉛などの採掘が続いている。セントエライアス山脈とともに,ランゲル=セントエライアス国立公園・自然保護区の中心の一つをなす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランゲル山脈」の意味・わかりやすい解説

ランゲル山脈
らんげるさんみゃく
Wrangell Mountains

アメリカ合衆国、アラスカ州東部からカナダ国境にかけて横たわる火山脈。東はセント・エライアス山脈につながり、西はアラスカ湾に注ぐカッパー川流域の盆地で終わる。湾側にはチュガチ山地が並行し、北側にはアラスカ山脈がある。標高4000メートルを超す高山が集まり、氷河の発達が著しい。主要な山はランゲル火山(4267メートル)のほか、サンフォード、ボーナ、スティール山などがある。

[鶴見英策]

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