アラスカ湾(読み)アラスカわん(英語表記)Gulf of Alaska

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラスカ湾」の意味・わかりやすい解説

アラスカ湾
アラスカわん
Gulf of Alaska

アラスカの南海岸に太平洋が幅広く入り込んだ形の湾。面積 153万 3000km2。 18世紀後半,J.クックがこの地域を初めて探検した。西方アラスカ半島と東方のアレクサンダー諸島の間にはさまれており,沿岸はフィヨルド地形で出入りが多い。湾内では暖流であるアラスカ海流が流れているので,高緯度地方にありながら,結氷することはない。大陸氷河森林限界のすぐ上まで達していて,海中に移動した氷塊は氷山となる。偏西風の影響で海岸斜面の雨量が多く,森林が発達し,林業が盛んである。主要港にはアンカレジスワード,バルデスがある。水産資源にも恵まれ,漁獲高も大きい。また石油クック湾に沿ったところとコントローラ湾底で発見されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラスカ湾」の意味・わかりやすい解説

アラスカ湾
あらすかわん
Gulf of Alaska

北アメリカ北西部、アラスカ州南部、北太平洋に臨む湾。アレクサンダー諸島からアラスカ半島の付け根に至る弧状海岸線をもった海域で、サケ漁を中心とする世界有数の漁場となっている。湾の東部にはアレクサンダー諸島があり、ジュノーシトカケチカンなど、水産加工業パルプ工業を中心とした都市が分布する。

[鶴見英策]

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