英国国教会を母教会とする全世界のアングリカン・チャーチ(聖公会)の主教たちによる協議会。カンタベリー大主教が招集者ならびに議長となり,10年に1度,ロンドンの大主教公邸(ランベスLambeth宮)を会場として開催される。世界各地に英国国教会の枝が独立管区として確立するとともに,聖公会全体の一体性を強化する必要が強まったため,1867年,カンタベリー大主教ロングリーCharles Thomas Longleyの招請により,76人の主教が集まって,第1回の会議を開いた。正確には協議会であるため,会議の決定は各管区に対して法的拘束力はもたないが,信仰の一致と継続性を象徴する主教たちの合意として,大きな道義的影響力をもち,とくに教会合同運動の促進に貢献してきた。
執筆者:八代 崇
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…これが近代のエキュメニズムの第一歩とされる。なおそれ以前にも聖公会がランベス会議(1888)で教会合同のための〈ランベス四綱領〉を発表している。エジンバラ会議の結果,常設の機関として国際宣教協議会(1921),生活と実践委員会(1925),信仰と職制委員会(1927)が成立した。…
※「ランベス会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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