デジタル大辞泉 「ラ行変格活用」の意味・読み・例文・類語 らぎょう‐へんかくかつよう〔らギヤウヘンカククワツヨウ〕【ラ行変格活用】 文語動詞の活用形式の一。語形が「有ら・有り・有り・有る・有れ・有れ」と五十音図ラ行のラ・リ・ル・レ四段の音で語形変化するが、終止形がイ段になるのが他の動詞と異なる。「あ(有・在)り」「居をり」「侍はべり」「いますがり」、さらに「あり」の複合した「かかり」「さり」などの類がラ行変格活用に属する。ラ変。[補説]中世以降、イ段の終止形「あり」が、ウ段の連体形「ある」にとってかわられて消滅し、四段活用(現代仮名遣いでは五段活用)になった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ラ行変格活用」の意味・読み・例文・類語 らぎょう‐へんかくかつようらギャウヘンカククヮツヨウ【ラ行変格活用】 〘 名詞 〙 日本語の文語動詞の活用の型の一つ。略して、「ラ変」「ラ行変格」ともいう。語尾が「ら・り・り・る・れ・れ」と活用するもので、五十音図の四段にわたるが、終止形の語尾が四段活用と異なるところから、これを「変格」と称する。イ段で終止する動詞はこの種類だけである。これに属する動詞は、「あり」「をり(おり)」「はべり」「いますかり」などで、「あり」の複合した「かかり」「さり」「しかり」や「けり」「たり」「なり」「り」などもこの活用をもつ。この活用は口語では失われ、「ある」「おる」は四段活用に転じている。〔中等教科明治文典(1904)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例