オカ川(読み)おかがわ(英語表記)Ока/Oka

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オカ川」の意味・わかりやすい解説

オカ川
おかがわ
Ока/Oka

ロシア連邦西部、ヨーロッパ・ロシア地方の川。ボルガ川最大の支流で、全長1480キロメートル、流域面積約24万5000平方キロメートル。ロシア共和国南西部オリョール市南方の中央ロシア台地に源を発し、上流は谷が狭いがウグラ川と合流してから谷幅3キロ近く(河床幅400メートル)になり、さらにモスクワ川と合流すると、氾濫原(はんらんげん)の幅は20~30キロメートルに広がる。ニジニー・ノブゴロド市でボルガ川に右岸から合流する。年平均流量は毎秒1230立方メートル。11月から翌年4月初旬にかけて結氷する。首都モスクワに近いため河川交通は活発で、建設資材、木材石炭石油などが運搬される。沿岸の主要都市にはオリョール、リャザニジェルジンスク、ニジニー・ノブゴロドなどがある。

[津沢正晴]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オカ川」の意味・わかりやすい解説

オカ川
オカがわ
reka Oka

ロシア西部を流れる川。ボルガ川右岸の最大の支流。全長 1500km。流域面積 24万 5000km2。中央ロシア高地中部,オリョールの南に源を発し,初め北流,カルーガ付近から東流,コロムナ付近で左岸にモスクワ川を受けたのち南東流,リャザンを過ぎて草原湿原,森林の混在する地帯を北東流,右岸にモクシャ川を合せて大河となり北流,左岸にクリャジマ川を受けたのち,東流してゼルジンスクを過ぎ,ニジニーノブゴロド (旧ゴーリキー) でボルガ川に注ぐ。 12月初旬~4月初旬は結氷。ボルガ川への流入点から上流約 1200kmのチェカリンまで航行可能。水上交通に大きな役割を果し,汽船がボルガ川からオカ川,モスクワ川を通って,モスクワまで達することができる。

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