ルドビシの玉座(読み)ルドビシのぎょくざ(その他表記)Ludovisi throne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルドビシの玉座」の意味・わかりやすい解説

ルドビシの玉座
ルドビシのぎょくざ
Ludovisi throne

ギリシア彫刻。1887年ローマのルドビシ邸 (サルスティウスの園) から発掘された。誤って玉座とされているが,祭壇の上端部またはなんらかの台座とみられる。前面にはアフロディテの海からの誕生,または地上に現れたペルセフォネ像,側面には笛を吹く裸体婦人と聖香を捧げる着衣の婦人が低浮彫(→薄浮彫)で表現されている。前460年頃南イタリアで制作されたとみられ,厳格様式の最も重要な浮彫作品といえる。ローマ国立美術館蔵。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android