ロビト(読み)ろびと(英語表記)Lobito

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロビト」の意味・わかりやすい解説

ロビト
ろびと
Lobito

アフリカ南西部、アンゴラ西部の港湾都市大西洋ロビト湾に臨む。人口5万9528(1970センサス)、13万4600(2002推計)。すぐ南に位置するベンゲラが古くからの港町であったのに対して、ロビトは20世紀初頭までは小漁村にすぎなかった。1903年、イギリス人のロバート・ウィリアムズが、ベルギー領コンゴカタンガ(現コンゴ民主共和国カタンガ州)の鉱産物を積み出すため、ロビトまでの鉄道建設を開始、27年完成した(ベンゲラ鉄道)。以後飛躍的な発展を遂げ、鉱産物のほかコーヒー、サイザル麻綿花などの輸出港となった。

[端 信行

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロビト」の意味・わかりやすい解説

ロビト
Lobito

アンゴラ西部,大西洋に臨む港湾都市。1843年建設。ロビト港はアフリカ西岸有数の天然の良港で,1903年港湾業務が開始され,コンゴ民主共和国と結ぶベンゲラ鉄道の開通 (1928) とともに発展。内陸部の農産物と,コンゴ民主共和国のカタンガ州の鉱産物を積み出す。金属造船セメントなどの工業のほかサイザルアサを産する。人口 13万7400(2004推計)。

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