ロビト(その他表記)Lobito

デジタル大辞泉 「ロビト」の意味・読み・例文・類語

ロビト(Lobito)

アンゴラ南西部、大西洋に面する港湾都市。古くからの港町ベンゲラに続き、19世紀半ばに建設。1930年代にベルギー領コンゴまで鉄道開通し、同国最大の貿易港に発展した。コンゴ民主共和国ザンビア鉱産物、およびコーヒー綿花輸出

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改訂新版 世界大百科事典 「ロビト」の意味・わかりやすい解説

ロビト
Lobito

アフリカ南西部,アンゴラ共和国西部の港湾都市人口15万(1983)。古い港町ベンゲラ(南西約60km)在住のポルトガル人が,より健康的で気候・風土のよい港町の建設をポルトガル女王に請願した結果,1843年から建設された比較的新しい港町である。1931年にベンゲラからベルギー領コンゴに至る鉄道が全通して以来,おおいに発展し,現在ではこの国最大の貿易港になっている。鉄道,道路や航空路など交通・通信の要衝でもある。コンゴ民主共和国(旧,ザイール)やザンビアの鉱産物の積出港として知られるが,国内の穀物,コーヒー,サイザル麻,砂糖,水産物,塩,豆類なども輸出する。工業は食品,セメント,建設資材などを生産するほか,造船,船舶修理の施設もある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロビト」の意味・わかりやすい解説

ロビト
ろびと
Lobito

アフリカ南西部、アンゴラ西部の港湾都市。大西洋のロビト湾に臨む。人口5万9528(1970センサス)、13万4600(2002推計)。すぐ南に位置するベンゲラが古くからの港町であったのに対して、ロビトは20世紀初頭までは小漁村にすぎなかった。1903年、イギリス人のロバート・ウィリアムズが、ベルギー領コンゴのカタンガ(現コンゴ民主共和国のカタンガ州)の鉱産物を積み出すため、ロビトまでの鉄道建設を開始、27年完成した(ベンゲラ鉄道)。以後飛躍的な発展を遂げ、鉱産物のほかコーヒー、サイザル麻、綿花などの輸出港となった。

[端 信行]

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百科事典マイペディア 「ロビト」の意味・わかりやすい解説

ロビト

アンゴラ西部の都市。大西洋岸の港湾都市で,空港もある。ベンゲラの北東約60kmにあり,インド洋岸モザンビークのベイラから通じるアフリカ横断鉄道の終点。銅など内陸諸国の鉱産物を積み出すほか,コーヒー等を輸出。1843年にポルトガル人が建設。15万人(1983)。
→関連項目フアンボ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロビト」の意味・わかりやすい解説

ロビト
Lobito

アンゴラ西部,大西洋に臨む港湾都市。1843年建設。ロビト港はアフリカ西岸有数の天然の良港で,1903年港湾業務が開始され,コンゴ民主共和国と結ぶベンゲラ鉄道の開通 (1928) とともに発展。内陸部の農産物と,コンゴ民主共和国のカタンガ州の鉱産物を積み出す。金属,造船,セメントなどの工業のほかサイザルアサを産する。人口 13万7400(2004推計)。

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