20世紀西洋人名事典 「ルートヴィヒトーマ」の解説
ルートヴィヒ トーマ
Ludwig Thoma
1867 - 1921
ドイツの小説家,劇作家。
バイエルン生まれ。
ペーター 筆名シュレミール。
弁護士を経て、社会風刺雑誌「ジンプリチシムス」の編集者となり、方言作家として無知な民衆の側に立ち、官僚、聖職者社会の腐敗に対し論陣を張った。彼の作品の特徴は容赦のない鋭い人生批判と風刺をあたたかく誠実な人間愛を内に秘めながら、簡潔な描写の中に巧みなユーモアをもって展開したことである。「悪童物語」(1904年)、続編「新悪童物語」(’06年)、喜劇「道徳」(’08年初演)等多数の作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報