現代外国人名録2016 の解説
ロジャー・ウィリアム コーマン
Roger William Corman
- 職業・肩書
- 映画プロデューサー・監督 ニューホライズン・コーポレーション社長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1926年4月5日
- 出生地
- ミシガン州デトロイト
- 学歴
- スタンフォード大学卒
- 受賞
- アカデミー賞名誉賞〔2009年〕,ロサンゼルス映画批評家協会賞功労賞〔1996年〕
- 経歴
- 米国海軍で一時働いた後、20世紀フォックスに入社。1949年脚本アナリストになるが、映画会社のしきたりに失望し退社。’54年ロジャー・コーマン・プロを設立、自主映画製作者として初の「ザ・モンスター・フロム・ザ・オーシャン・フロア」を製作。以後、アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ(AIP)社で数多くの低予算映画を製作し大成功を収める。また、製作者として、フランシス・フォード・コッポラ、マーティン・スコセッシ、ピーター・ボグダノヴィッチ、ジャック・ニコルソン、ピーター・フォンダら若き才能を見い出した。一方、’55年「あらくれ五人拳銃」で初監督。’60年より「アッシャー家の惨劇」などエドガー・アラン・ポー作品の映画化で次第に評価される。’66年ピーター・フォンダ主演「ワイルド・エンジェル」、’67年「白昼の幻想」と意欲作を監督。他に「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」(’60年)、「赤死病の仮面」(’64年)、「血まみれギャングママ」(’70年)など。’70年ニュー・ワールド・ピクチャーズを、’83年にはニューホライズン・コーポレーションを設立、映画製作・配給を行い、ベルイマン、トリュフォー、フェリーニ、ヘルツォーク、黒沢明らの作品も配給した。“B級映画の帝王”“インディペンデント映画の神”“世界一ケチなプロデューサー”といわれ、’60年代のアメリカ怪奇映画の第一人者となる。これまで550以上の作品を製作し、うち50以上の作品を監督。その多大な業績・貢献が評価され、2009年米国映画芸術科学アカデミーよりアカデミー賞名誉賞を授与される。2011年東京国際映画祭でその人生を描いたドキュメンタリー映画「コーマン帝国」が上映された。著書に自伝「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか」(1990年)がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報