惨劇(読み)さんげき

精選版 日本国語大辞典 「惨劇」の意味・読み・例文・類語

さん‐げき【惨劇】

〘名〙 (「ざんげき」とも) 悲惨な筋の演劇。また、悲惨なできごと。むごたらしい事件。
※春窓綺話(1884)〈高田早苗・坪内逍遙・天野為之訳〉一「若し夫れ犲狼路に横って政権を偸むに遭はば、政治世界は忽ち惨劇を演じ来り」

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デジタル大辞泉 「惨劇」の意味・読み・例文・類語

さん‐げき【惨劇】

悲惨な内容の演劇。転じて、殺人などのむごたらしい出来事。「惨劇舞台となった町」
[類語]惨事悲劇むごいむごたらしい陰惨無残血なまぐさい酸鼻残酷残虐残忍苛酷暴虐悲惨凄惨惨憺さんたんひどい痛ましい痛痛しい見るに忍びない目も当てられない冷酷冷血血も涙もない酷薄暴戻ぼうれい凄愴せいそう惨烈酷烈戦慄猟奇猟奇的嗜虐しぎゃく嗜虐しぎゃくすさまじいグロテスク阿鼻叫喚目を背ける

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普及版 字通 「惨劇」の読み・字形・画数・意味

【惨劇】さんげき

悲惨事。

字通「惨」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の惨劇の言及

【悲劇】より

…たとえば16世紀末から17世紀前半にかけてのイギリスでは,シェークスピアを頂点とする作家たちが優れた悲劇を発表した。ただし,それらはギリシア劇よりもローマのセネカの作品の影響を受けており,絶対者についての意識を欠くという意味で,悲劇よりも惨劇という言葉が当てはまる場合もある。作品の構造は法則に縛られず,内容においても喜劇的要素を含む場合が多い。…

※「惨劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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