現代外国人名録2016 「ロジャーウォーターズ」の解説
ロジャー ウォーターズ
Roger Waters
- 職業・肩書
- ロック・ベース奏者,ロック歌手
- 国籍
- 英国
- 生年月日
- 1944年9月6日
- 出生地
- サリー州グレートブッカム
- グループ名
- 旧グループ名=ピンク・フロイド〈Pink Floyd〉
- 学歴
- リージェント・ストリート建築工芸学校
- 経歴
- 生後間もなく、熱烈な平和主義者であった父を第二次大戦で亡くす。リージェント・ストリート建築工芸学校時代にニック・メーソン、リック・ライトらとシグマ6を結成し、ギターを担当。1965年これにシド・バレットらを加えてピンク・フロイドを結成し、ベースに転じた。’67年にはシングル「アーノルド・レイン」でデビュー、さらに同年ファーストアルバム「夜明けの口笛吹き」をリリース。当初、バンドはギタリスト兼ボーカルを務めるシドをフロントマンとしたサイケデリックなサウンドで一世を風靡したが、やがてシドが重度の麻薬中毒のためバンドを脱退すると、代わりにデーブ・ギルモアをギタリストに迎え、’68年リリースのセカンドアルバム「神秘」からはウォーターズ自身が実質的なリーダーとしてバンドを牽引した。以後、自身の手による深遠な歌詞や高い構成力を示した大作を多く作るようになり、プログレッシブ・ロック・ムーブメントの中心的なバンドとして時代の寵児となった。’70年にはロン・ギーシンとの共作でアルバム「肉体」を発表。’71年初来日。’73年にはアルバム「狂気」が初の全米1位を獲得し、リリースされてから約600週近くに渡ってビルボードチャートにランクインし、現在に至るまで全世界で約3000万枚を売り上げたロックの古典的名盤となった。しかし他のメンバーと音楽性を巡って意見が食い違い、’83年アルバム「ファイナル・カット」を発表後、’85年バンドを脱退。以降はソロとして「ヒッチハイクの賛否両論」「RADIO K・A・O・S」「死滅遊戯」といったアルバムを次々と発表する一方、レイモンド・ブリッグズ原作のアニメ映画「風が吹くとき」のサウンドトラックの作曲など意欲的に活動。’90年にはドイツのベルリン壁崩壊を記念してライブイベント「ザ・ウォール・ライブ・イン・ベルリン」を開催。’96年ピンク・フロイドとしてロックの殿堂入り。2002年ソロとして初来日。この間もピンク・フロイドの旧メンバーたちとの確執が伝えられ、1980年代後半にギルモア主導で再結成された同バンドには参加しなかったが、2005年アフリカの貧困撲滅を目的としたチャリティー・イベント、ライブ・エイトで久々に旧メンバー4人が一同に会してコンサートを行い、話題となる。2010年にはソロツアー「ザ・ウォール・ライブ」をスタートさせ、2012年上半期には世界一の興行収入を上げた。ピンク・フロイドとしての他のアルバムに、「ウマグマ」「原子心母」「おせっかい」「ザ・ウォール」など、ソロアルバムに「イン・ザ・フレッシュ」「サ・イラ」がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報