ロッソ・ディ・サン・セコンド(その他表記)Rosso di San Secondo

20世紀西洋人名事典 の解説

ロッソ・ディ・サン・セコンド
Rosso di San Secondo


1887 - 1956
イタリア劇作家
シチリア生まれ。
本名ピエトロ・マリーア ロッソ
ローマ大学法科に在学中ピランデッロと知己を得、文学の道を志す。抒情的で、特に破局を惹き起こす女性の情熱とその変形である母性愛を扱った。代表作に、情熱と理性及び個人の自由と社会の慣習対立リリカルに描いた「情熱の操り人形」(1918年)、「眠れる美女」(’19年)、評論「L.ピランデッロ」(’16年)など。グロテスク派作家としてヨーロッパ演劇の革新に貢献。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ロッソ・ディ・サン・セコンド
ろっそでぃさんせこんど
Rosso di San Secondo
(1887―1956)

イタリアの劇作家。シチリア生まれ。ローマ大学法科在学中ピランデッロと知り合い、文学の道を勧められる。情熱と理性、個人の自由と社会の慣習の対立をリリカルに描く『情熱の操り人形』(1918)、『眠れる美女』(1919)などでグロテスク派の作家としてヨーロッパ演劇の革新に貢献した。ほかに評論『L・ピランデッロ』(1916)および小説詩集がある。

[里居正美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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