ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロッソ」の意味・わかりやすい解説
ロッソ
Rosso, Medardo
[没]1928.3.31. ミラノ
イタリアの彫刻家。ミラノのブレラ美術学校で絵画を学び,のち彫刻に転じた。 1884年パリに出て J.ダルーのもとで制作。ロダンやドガと知合い,印象派風の代表的彫刻家の一人となり,思いに沈む婦人や病気の子供らの像を好んで制作した。また彫刻に風景を取入れたり,ワックスを素材としたりしたことでも知られる。箱根の彫刻の森美術館には『ユダヤの少年』 (1892~93) などが収蔵されている。主要作品『微笑する少女』 (90,バルツィオ・ロッソ美術館) ,『扇をもつ婦人』 (93,ローマ国立近代美術館) 。
ロッソ
Rosso, Renzo
[没]2009.10.21. チボリ
イタリアの小説家。イタロ・ズベーボ,T.マン,ローベルト・ムージルなどの影響を独自のかたちで取り入れた作品が多い。主著『誘惑』L'adescamento (1959) ,『固いとげ』La dura spina (1963) ,『博物館をめぐって』Sopra il museo della scienza (1967) 。
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