シネマスコープ(英語表記)CinemaScope

翻訳|CinemaScope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シネマスコープ」の意味・わかりやすい解説

シネマスコープ
CinemaScope

大型映画の一種シネスコともいう。 1920年代にフランスで発明されていたのを 20世紀フォックス社が開発したもので,1台の映写機シネラマと同じ効果が出せる。縦横の比は1:2.35。第1回作品『聖衣』 The Robe (1953) は大ヒットし,各映画会社も競ってシネマスコープ方式を採用するようになった。この方法は普通の 35ミリフィルムと撮影機を使い,アナモフィック・レンズで映像を縦長に圧縮し,映写のときアタッチメントを使って横に広げる。その簡便さが人気を呼び,シネスコ映画の全盛時代を迎えた。現在は超大作以外はすべてシネスコ・レンズで撮影され 70ミリにプリントされている。

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