ワーム(読み)わーむ(その他表記)worm

翻訳|worm

デジタル大辞泉 「ワーム」の意味・読み・例文・類語

ワーム(worm)

ミミズなどの足のない細長い虫。また釣りで、それに似せてつくった軟質プラスチック製のルアー
インターネットなどのコンピューターネットワークを通じて自己増殖し、システムにさまざまな不具合をおこす不正プログラムコンピューターウイルス一種ともみなされる。コンピューターワーム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ワーム」の意味・読み・例文・類語

ワーム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] worm )
  2. 足がなく細長い虫。ミミズ・ウジ・芋虫・毛虫など。
  3. 釣りで、ミミズに似せて作った軟質プラスチック製の擬似餌(ぎじえ)
  4. ネットワークで結ばれたコンピュータからコンピュータへ動いて誤作動を起こさせるプログラム

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワーム」の意味・わかりやすい解説

ワーム
わーむ
worm

マルウェアの一種。コンピュータワームともよばれ、電子メールやネットワークなどを経由して配布される。感染したパソコン内で自己コピーを大量に作成し、ネットワークを通じてほかのコンピュータへの侵入を試みるのが特徴である。その結果、コンピュータのメモリー上に常駐してリソースを使い果たしたり、ネットワークの帯域を占有したりしてコンピュータやネットワークの活動を阻害する。ウイルスと類似しているが、性質が違うものとして区別される。ウイルスはパソコン内の既存のファイルに寄生し、そのファイルを実行するたびにほかのファイルへの感染を広げていく種類のものが多い。一方、ワームは既存のファイルには感染せず、メールやUSBメモリーなどでコンピュータに取り込まれると、自身が単独のプログラムとして動作し、同じネットワークに接続したパソコンやサーバーに侵入してユーザーが気づかないうちに自己のコピーを拡大配布していく。

 ワームは1980年代終わりから存在が確認されており、マルウェアとして機能するものは1999年ごろに発見された。2000年に猛威をふるった「LOVELETTER(ラブレター)」は、電子メールを経由して拡散するものであった。

 対策としては、セキュリティホールが生じないようにOSに最新パッチ(修正プログラム)を適用することや、アンチウイルスソフトをインストールすることなどがあげられる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「ワーム」の解説

ワーム【worm】

コンピューターウイルスの一種。自ら通信機能を持ち、自己増殖するもの。コンピューターネットワークを通じて伝染し、システムに不具合を生じさせる。◇ぜん虫(細長い下等動物)の意から。増殖する様子を虫に見立てたことに由来。「インターネットワーム」「コンピューターワーム」ともいう。⇒コンピューターウイルス

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

ホームページ制作用語集 「ワーム」の解説

ワーム

不正ソフトウェアの一種で自己増殖を繰り返しながら破壊活動を行なうプログラム。他のプログラムに寄生しないことや、単独で活動すること、スクリプト言語やマクロなどの簡易的な技術で作成される点などはコンピュータウイルスと異なる。

出典 (株)ネットプロホームページ制作用語集について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む