マルウエア(読み)まるうぇあ(その他表記)Malware

デジタル大辞泉 「マルウエア」の意味・読み・例文・類語

マルウエア(malware)

コンピューターウイルスをはじめとする有害なソフトウエア総称ワームスパイウエアに加え、はじめから不正アクセスなどの犯罪目的で作られたクライムウエアを含む。不正ソフトウエア。不正プログラム。悪意あるソフトウエア。

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共同通信ニュース用語解説 「マルウエア」の解説

マルウエア

コンピュータープログラム動作を妨げたり、持ち主の意図に反して内部情報を外部に送信したりする動作を起こすソフトウエアやコードの総称。「悪意のある」という意味のマリシャスとソフトウエアを合わせた造語で、情報を盗んだりする「スパイウエア」、遠隔操作を可能にする「トロイ木馬」などが含まれる。2015年には日本年金機構ウイルスによるサイバー攻撃を受け、基礎年金番号を含む約125万件の個人情報が流出した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルウエア」の意味・わかりやすい解説

マルウェア
まるうぇあ
Malware

悪意のあるソフトウェアのこと。英語でそれを表すmalicious softwareを組み合わせて短縮した語である。不正プログラム、不正ソフトウェアなどともいう。

 コンピュータ・ウイルス感染によるパソコンやネットワーク破壊だけでなく、不正アクセスやパソコン内の個人情報漏洩(ろうえい)、フィッシング詐欺によるクレジットカード番号の盗難など、パソコンとインターネットを取り巻く環境では、さまざまな被害が出ている。これらを誘発する悪質なソフトウェア全体をさす言葉で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェアなどを総称してよぶことが多い。対策としては、オペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーション、とくにブラウザーとブラウザーのプラグインを最新のものにアップデートする、ウイルス対策ソフトやファイアーウォールはつねに最新のものを使い常駐させておく、メールに添付された不審なファイルは開かない、あやしげなサイトにはアクセスしない、などが考えられる。

[編集部]

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IT用語がわかる辞典 「マルウエア」の解説

マルウェア【malware】

コンピューターウイルスワームなど、コンピューターやその利用者に被害を与えることを目的とした悪意あるソフトウェアの総称。個人情報を収集して悪用するスパイウェアも含まれる。◇「malicious(悪意のある)」と「software(ソフトウェア)」の混成語。犯罪を目的として作成された特に悪質なものは「クライムウェア」という。

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