マルウェア(読み)まるうぇあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルウェア」の意味・わかりやすい解説

マルウェア
まるうぇあ
Malware

悪意のあるソフトウェアのこと。英語でそれを表すmalicious softwareを組み合わせて短縮した語である。不正プログラム、不正ソフトウェアなどともいう。

 コンピュータ・ウイルス感染によるパソコンやネットワーク破壊だけでなく、不正アクセスやパソコン内の個人情報漏洩(ろうえい)、フィッシング詐欺によるクレジットカード番号の盗難など、パソコンとインターネットを取り巻く環境では、さまざまな被害が出ている。これらを誘発する悪質なソフトウェア全体をさす言葉で、ウイルスワームトロイ木馬スパイウェアなどを総称してよぶことが多い。対策としては、オペレーティングシステムOS)や各種アプリケーション、とくにブラウザーとブラウザーのプラグインを最新のものにアップデートする、ウイルス対策ソフトやファイアーウォールはつねに最新のものを使い常駐させておく、メールに添付された不審なファイルは開かない、あやしげなサイトにはアクセスしない、などが考えられる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「マルウェア」の解説

マルウェア【malware】

コンピューターウイルスワームなど、コンピューターやその利用者に被害を与えることを目的とした悪意あるソフトウェアの総称。個人情報を収集して悪用するスパイウェアも含まれる。◇「malicious(悪意のある)」と「software(ソフトウェア)」の混成語犯罪を目的として作成された特に悪質なものは「クライムウェア」という。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

知恵蔵 「マルウェア」の解説

マルウエア

悪意を持って作成されたソフトウエアのこと。malは「悪の」という意味の接頭辞。コンピューター・ウイルス、スパイウエアなど、被害を起こすことを目的に作られた有害なソフトを総称したもの。海外のセキュリティーソフトメーカーなどを中心に使用されている言葉だが、日本ではこれらをまとめて「ウイルス」と呼ぶことが慣習化しており、マルウエアという呼称の定着を困難にしている。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「マルウェア」の解説

マルウェア

コンピューターウイルス、ワーム、スパイウェア、アドウェアなど、悪意を持ったソフトウェアの総称。「悪の」を意味する「mal-」と、ソフトウェアを意味する「ware」を組み合わせた造語。

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