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アイアス あいあすAiās

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アイアス(小アイアス)
あいあす
Ais

ギリシア神話の英雄。オイレウスの子で、トロヤ戦争にはロクリス人を率いてギリシア軍に参加した。小柄で足が速く、つねに大アイアスと比較されるが、大アイアスに比べて歴史上の人物である可能性が強い。しかし性格は傲慢(ごうまん)、残忍で、トロヤ陥落のとき、アテネ神殿に逃れたカッサンドラを神像とともにむりやり引きずり出すという暴挙に出たため、怒ったギリシア人は彼を殺そうとした。危うく難を逃れたアイアスは、帰国の途中女神アテネの送った嵐(あらし)で難破し、一時は海神ポセイドンに救われて暗礁に乗り上げるが、アテネの憎しみにも勝ったと自慢してふたたびアテネの怒りを招き、ポセイドンの三叉(さんさ)の槍(やり)で岩を割られて溺死(できし)した。その後も女神の怒りは解けず、ロクリスの人々は疫病と飢饉(ききん)に苦しめられ、神託に従って毎年娘を2人ずつトロヤのアテネ神殿に送らねばならなかった。[小川正広]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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