アセトアミノフェン(英語表記)acetaminophen

翻訳|acetaminophen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アセトアミノフェン
acetaminophen

解熱鎮痛剤のアニリン誘導体の一つで,毒性が強い。フェナセチンの活性代謝物でもある。解熱,鎮痛作用はサリチル酸誘導体と同様であるが,抗リウマチ,抗炎症作用はない。副作用は,生体内で徐々にアセチル基を分離するためアニリンのそれと同じで (→アニリン中毒 ) ,メトヘモグロビン形成によるチアノーゼ,溶血による貧血,発汗,発疹,虚脱,腎障害,肝障害がみられることがある。そのため長期間投与は避ける。 PL顆粒,セデスGなどの製剤がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アセトアミノフェン

風邪薬の主要成分で、熱を下げたり痛みを和らげたりする効果がある。副作用が少ないため市販の多くの風邪薬に使われ、小児用の解熱鎮痛薬にも広く用いられる。世界的にも代表的な薬の成分として知られている。

(2017-06-22 朝日新聞 朝刊 1総合)

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大辞林 第三版の解説

アセトアミノフェン【acetaminophen】

非ピリン系の解熱鎮痛薬。小児の解熱によく用いられる。

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世界大百科事典内のアセトアミノフェンの言及

【解熱鎮痛薬】より

…副作用としては消化管障害が比較的重要である。
[アニリン系,ピラゾロン系]
 アニリン系の化合物に属するフェナセチンやアセトアミノフェン,ピラゾロン系の化合物であるアンチピリンなども,作用形式からみて広い意味でのアスピリン様薬物の系列に入るものといえるが,解熱鎮痛作用に比べると抗炎症作用をもたないか,あるいは抗炎症作用が弱い点で異なっている。このような作用形式上の若干の違いの理由としては,組織,器官によってシクロオキシゲナーゼの阻害のされ方が違うためであろうと考えられるような実験結果も報告されている。…

【フェナセチン】より

19世紀末に行われたアセトアニリドの改良研究により発見された歴史の古い解熱・鎮痛薬であるが,副作用が比較的少ないので現在まで命脈を保って使われている。副作用の点からみると,この薬物が生体内で代謝されてできるアセトアミノフェンacetoaminophenのほうがさらに改良された薬物といえる。これらの薬は解熱・鎮痛作用の強さやその作用の性格がアスピリンと似ているので一般的にはアスピリンのほうが多く使われているが,アセトアミノフェンは副作用の少ない点ではアスピリンよりも優れている。…

※「アセトアミノフェン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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