アポステリオリ(英語表記)〈ラテン〉a posteriori

デジタル大辞泉の解説

ア‐ポステリオリ(〈ラテン〉a posteriori)

[名・形動]《より後なるものから、の意》中世スコラ哲学では、因果系列の結果あるいは帰結から原因や原理へ向かう認識方法をいい、近代認識論では、経験に基づくことをさす。⇔アプリオリ

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大辞林 第三版の解説

アポステリオリ【a posteriori】

〔より後のものから、の意〕
アリストテレス的伝統では、帰結・結果であるという意味で、より後なる事象に基づいて、原因・根拠にあたる事象を導出する論証の性格をいう。
近代では「後天的」の意。一般に何らかの機能の発生が生得的ではなく、経験・学習によって得られること。認識論では、認識・概念などが経験を根拠にして成り立っていること。 ⇔ プリオリ

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精選版 日本国語大辞典の解説

ア‐ポステリオリ

〘形動〙 (a posteriori 「より後のものから」の意)
① スコラ哲学で、認識の順序が結果から原因へ、帰結から原理へさかのぼるさま。帰納的。⇔ア‐プリオリ
※百一新論(1874)〈西周〉下「物理はア・プリオリと云って先天の理とし、心理はア・ポステリオリと云って後天の理なれば」
② カントの認識論で、経験から得られたものをさす。後天的。⇔ア‐プリオリ。〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕

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