アモントン(読み)あもんとん(英語表記)Guillaume Amontons

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アモントン
あもんとん
Guillaume Amontons
(1663―1705)

フランスの物理学者。法律家を父にパリに生まれ、青年期に強度の難聴になった。初め機械学に興味をもち、のちに物理学と数学を、晩年には天文学を研究した。生涯かけていわゆる「科学機器」の製作、改良を行った。24歳で湿度計を製作、ついで大気圧計、経度測定用の船上水時計、熱空気エンジンなどのほか、「アモントンの法則」で知られる摩擦の研究(1699)を行い、39歳から気体の熱的性質についての実験研究に移り、温度定点の発見、高所におけるボイルの法則の確認などの業績を残した。1700年ごろに製作した気体温度計は、温度変化による空気の圧力変化を水銀柱の高さで表示できるようくふうしたものであった。1640年ごろフィレンツェで大気圧の影響を受けないアルコール温度計がつくられていたが、気体を用いて大気圧の変動を補正できる温度計はこれが初めてであった。彼はここから圧力がゼロとなる温度(絶対零度)を想定した。[高山 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

僥倖

[名](スル)1 思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「僥倖を頼むしかない」「僥倖にめぐりあう」2 幸運を願い待つこと。「生死の境の中に生きることを―しなければならない運命」〈有島・生れ出づる悩み〉...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android