世界大百科事典 第2版「アルザス・ロレーヌ問題」の解説 アルザスロレーヌもんだい【アルザス・ロレーヌ問題】 アルザスAlsaceとロレーヌLorraineはフランス北東部の地方である。1870‐71年の普仏戦争の結果,フランスはベルフォール管区を除くアルザスとロレーヌ北部をドイツに割譲した。この地方はドイツとフランスの接触地帯として軍事的に重要な地位にあり,また鉄鉱,石炭,カリウムなどの資源が豊富であるため,独仏両国の絶えざる係争の地となった。1872年11月1日以前に,フランス国籍を選んだアルザス・ロレーヌ人は15万8000で,フランスやアルジェリアに亡命した。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報