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アルデンヌ Ardennes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルデンヌ
Ardennes

ベルギーのリュクサンブール州の大半とナミュール州およびリエージュ州の一部,ルクセンブルクの一部,フランスのアルデンヌ県の一部にわたる約 1万km2の高原。大半は標高 500mをこす。ムーズ川,モーゼル川に流入する諸河川の分水界をなす。ヘルシニアン造山運動期に形成された山地で,おもにデボン系砂岩や石英岩からなり,一部先カンブリア系片岩が見られる。気候は冷涼,湿潤で,降雪,霜,霧も多く風も強い。カエサルの『ガリア戦記』では,ガリアで最も広大な森が広がっていた地帯。中世初期に各地に大修道院が置かれ,森林の開墾が始まった。今日でも人口密度が低く,ブナ,カシワ,ハリモミ,オウシュウアカマツなどの森林の間に林間集落があり,肉牛の飼育,穀類栽培などが行なわれ,バストーニュ,リブラモンなどの小さな市場町がある。山麓から石炭,鉄鉱を産出し,石英採掘,木材伐採,皮なめし業などが行なわれる。近年休暇用の山荘やキャンプ場が多くの村に建設され,保養地化している。第1次世界大戦,第2次世界大戦でドイツ軍と連合軍の激戦地となり,壊滅状態になった村もある(→アルデンヌの戦い)。

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