アルトドルフ(読み)あるとどるふ(英語表記)Altdorf

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルトドルフ」の意味・わかりやすい解説

アルトドルフ
あるとどるふ
Altdorf

スイス中部、ウリ州の州都人口7196(2001)。南北に走るロイス川の谷がウリ湖(フィアワルトシュテッター湖南東部)南岸に終わるあたりに位置し、フェーンにみまわれやすい町である。国の南北を結ぶ鉄道・道路交通の要地であるとともに、州の行政、教育の中心であり、連邦の弾薬工場、ケーブルゴムプラスチックの工場がある。F・シラーの劇作ウィルヘルム・テル』に描かれた伝説の地で、これを毎年上演する劇場(1899年開演)がある。町の中央には、テルが息子の頭上に置いたリンゴを射たとされる場所に記念碑があり、これを目的に訪れる観光客も多い。

[前島郁雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルトドルフ」の意味・わかりやすい解説

アルトドルフ
Altdorf

スイス中部,ウーリ州の州都。4回の大火により 1799年までに町の歴史的建造物のほとんどを焼失した。スイス独立の英雄ウィルヘルム・テルゆかりの地で,町の中央にはその像 (1895) があり,シラーの戯曲『ウィルヘルム・テル』例年上演のためとして 1899年に開かれた劇場もある。電線,ゴム,弾薬工場がある。人口 8200 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアルトドルフの言及

【ウーリ[州]】より

…面積1076km2,人口3万6000(1996)。州都アルトドルフAltdorf。アルプス中央のザンクト・ゴットハルトSankt Gotthardt(サン・ゴタールSaint Gothard)峠の北側登口にあって,南ドイツと北イタリアを結ぶ交通の要路上にある。…

※「アルトドルフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」