アングロアメリカ(英語表記)Anglo America

精選版 日本国語大辞典 「アングロアメリカ」の意味・読み・例文・類語

アングロ‐アメリカ

〘名〙 (Anglo-America) アメリカ大陸の中で、アングロサクソン系の文化を持つ地域。具体的にはアメリカ合衆国カナダをさす。ラテン‐アメリカに対していう語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「アングロアメリカ」の意味・読み・例文・類語

アングロ‐アメリカ(Anglo-America)

アメリカ大陸中、アングロサクソン系民族が主に開拓した地域。アメリカ合衆国カナダのこと。ラテンアメリカに対していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「アングロアメリカ」の意味・わかりやすい解説

アングロ・アメリカ
Anglo-America

南・北アメリカ大陸のうち,アメリカ合衆国,カナダ,およびグリーンランドを含む地域。世界の総陸地面積の約6分の1を占める。いわゆる〈新大陸〉のうち,スペインポルトガル支配を受け今日もこうしたイベリア半島起源の文化的伝統を強く持つ,メキシコ以南の〈ラテン・アメリカ〉に対して用いられる文化圏的呼称。先住民インディアンの地にヨーロッパ人が入植したが,スペインやフランスの影響を受けながらも,開発の当初からアングロ・サクソン人とその文化が支配的な役割を果たし,デンマーク領であるグリーンランドやフランス語を日常語とするカナダのケベックなどを除いて,その大部分が英語圏に属する。北アメリカと呼ばれることもしばしばあるが,これは広義には,パナマ地峡以北を指す自然地域区分である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アングロアメリカ」の意味・わかりやすい解説

アングロアメリカ
Anglo America

アングロ・サクソン系の人々が住民の中核となったアメリカ合衆国とカナダの地域を示す呼称。厳密にはフランス語圏であるカナダのケベック州を除外するが,一般的にはカナダ全域を含める。ラテン系の人々が入植したメキシコ以南のラテンアメリカと区別する呼称でもある。もちろん,これは単なる人種的な区別ではなく,文化の特色に根ざしたものである。英語を国語とし,キリスト教プロテスタントが指導的な立場を占めている諸国と,スペイン語が公用語であり,カトリックの広く信仰されている諸国との区別といってもよいであろう。世界で最も産業の発達した地域の一つであり,一人あたりの国民所得,エネルギー消費量,電力消費量,工業生産額,乗用車所有台数,電話普及率,農業労働生産性などさまざまな経済指標において世界有数の地位を占める。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android