アンティ・レバノン山脈(読み)あんてぃればのんさんみゃく(英語表記)Anti-Lebanon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンティ・レバノン山脈」の意味・わかりやすい解説

アンティ・レバノン山脈
あんてぃればのんさんみゃく
Anti-Lebanon

レバノンシリアの国境沿いにほぼ南北走する褶曲(しゅうきょく)山脈。ベッカ高原を隔てて並走する西のレバノン山脈と相対し、アラビア語ではジャバル・エシュ・シャルキJabal esh Sharqi(東山脈)とよばれる。全長約200キロメートル、最高峰ヘルモン山(2814メートル)。おもに石灰岩からなる。地中海性気候の影響を受け、冬は降水に恵まれ、高山には万年雪を蓄えるが、これが水源となって河川を養い、山麓(さんろく)にはダマスカスなどの大きなオアシスもみられる。

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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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