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アントラセン油 アントラセンユ

4件 の用語解説(アントラセン油の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

アントラセン‐ゆ【アントラセン油】

コールタールを約270度から400度という高温で蒸留して得られる留分タール中に約10~20パーセント含まれる。黄緑色の蛍光を発するため、緑油(りょくゆ)ともよばれる。

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百科事典マイペディアの解説

アントラセン油【アントラセンゆ】

コールタールを蒸留して,沸点270〜360℃の留分を集めたもの。蛍光を発し緑色を呈するため緑油ともいう。アントラセンカルバゾールの原料になる。
→関連項目コールタール

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世界大百科事典 第2版の解説

アントラセンゆ【アントラセン油 anthracene oil】

石炭乾留の副産物であるコールタールを蒸留して得られる沸点範囲296~360℃の留分。アントラセンを多量に含むのでこの名があり,また緑色を呈するので緑油green oilともいう。冷却すると粗アントラセン結晶(アントラセンケーキ)が得られる。この中にはフェナントレンやカルバゾールも含まれるので,溶剤,硫酸,アルカリなどを用いてアントラセンを分離,回収,精製している。【冨永 博夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アントラセン油
あんとらせんゆ
anthracene oil

コールタールを蒸留して300~360℃の範囲で得られる留分。タール全量に対する収率は約10~20%程度である。蛍光を発し黄緑色を呈するので緑油(りょくゆ)ともよばれる。比重1.075以上(15.5℃)。5~10%のアントラセンのほかカルバゾール、フェナントレンなどを含有する。冷却すると常温でアントラセンなどを析出する。これをアントラセンケーキといい、アントラセン、カルバゾールなどの原料となる。遠心分離などによりアントラセン、カルバゾールなどを回収した残りの油はクレオソート油として、木材防腐剤、燃料などに用いられる。日本では、2004年(平成16)にジベンゾ-a,h-アントラセン、ベンゾ-a-アントラセン、ベンゾ-a-ピレンが「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」で有害物質に指定されたために、家庭用防腐剤に含まれるこれらの物質の濃度を 10ppm 以下にするように定められた。クレオソート油はこれらの化合物を含有するのでこの規制が適用され、さらにこれらの防腐剤で処理した防腐・防虫木材についても含有濃度の規制ができた。クレオソート油の使用はEU(ヨーロッパ連合)でも規制されている。[廣田 穰]

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