ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イスラム建築」の意味・わかりやすい解説
イスラム建築
イスラムけんちく
Islamic architecture
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… イスラム初期のアラブは独自の建築様式をもたず,征服地の文化,すなわちペルシア,ビザンティン,西ゴートなどイスラムに先立つ文化の伝統を借用し,これを修正し,修飾を付加しつつ独自の様式を確立していった。イスラム建築の大きな特色は,それが構造から離れた表面装飾に傾斜していることである。建物の構造の一部は,しばしば装飾単位に変形して壁面を覆い隠す。…
…とくに初期のものはインド的な要素が濃く,デリーのクトゥブ・モスク(1192‐98創建)はアラビア風の配置になりイラン建築の影響も見られるが,ヒンドゥー教寺院の石材を転用しインド式のアーチ工法を採用している。イスラム建築には会堂すなわちモスク(マスジド)や廟墓(マクバラー)のほかに,城砦(キラー)や宮殿(マハル)もある。それらは大きなドームとアーチを多用し均斉のとれた構成になり,16世紀のムガル朝の出現とともにその様式の完成をみた。…
※「イスラム建築」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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