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イソゴカイ イソゴカイPerinereis nuntia var. brevicirris

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イソゴカイ
Perinereis nuntia var. brevicirris

環形動物門多毛綱遊在目ゴカイ科の海産動物。ジャリメスナイソメなどとも呼ばれる。体長 10cm内外,体節数 90~130。体の背面は灰褐色であるが,前部は青黒色。頭部には感触手,副感触手,4対の感触鬚がある。吻部には背面下部の中央に3個の円錐形の顎片があり,その両側には横に長い形の顎片が1列に並んでいる。生殖期は4~6月で,夜間に生殖群泳を行う。釣餌によく使われ,最近は養殖もされている。暖流海域の海岸の砂の中にすむ。

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世界大百科事典 第2版の解説

イソゴカイ【Perinereis nuntia var.brevicirris】

多毛綱ゴカイ科の環形動物。ジャリメ,スナイソメ,イワムシマムシなど全国で約20ほどの別名で呼ばれている。本州中部以南に分布し,潮間帯の砂れき中にすむ。体長10cm内外,体節数90~130。各体節の両側からいぼ足をだす。体の背面は前部が青黒色で中部以降は灰褐色。頭部には4個の眼があり,ほかに感触手,副感触手と4対の感触糸がある。通常は体内にあり,餌をとるときに口から前方に突出させる吻(ふん)には多くのキチン質の小顎片がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イソゴカイ
いそごかい / 磯沙蚕
[学]Perinereis nuntia var. vallata

環形動物門多毛綱遊在目ゴカイ科に属する海産動物。スナイソメ、ジャリメ、スナムシ、イシゴカイなど約20ほどの俗名がある。海岸の干満潮線間から河口近くの淡水の流水域の砂泥中に穴を掘ってすむ。体長5~10センチメートルで、体節数90~130個。体の前部は青褐色で、中部より後方は灰褐色。囲口節(いこうせつ)にある4対の感触糸は他の種類に比べて長い。吻(ふん)の背面下部の第区には円錐(えんすい)状の小顎片(しょうがくへん)が1個、第区には横に長い小顎片が1横列に並んでいる。いぼ足は体の全体を通じてほぼ同一の形態をもつ。生殖時期は4~7月で、夜間に生殖型の雌雄が水面近くで生殖群泳を行って放卵、放精する。
 この種類は人工受精から幼虫になるまでの飼育管理が比較的容易なため、釣り餌(え)用として高知県や香川県では盛んに養殖が行われている。クロダイ、メバル、カレイ、スズキ、キス釣りなどの餌虫として利用される。[今島 実]

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世界大百科事典内のイソゴカイの言及

【多毛類】より

…カレイ類の胃中を調べると70~80%が多毛類で占められている。イソゴカイ,イワムシ,クロムシなどは,釣りの餌によく使用され,アオゴカイ,イワムシなどは韓国,フィリピン,台湾などから生きたまま相当の量が輸入されている。近年,日本でイソゴカイの養殖が始まり,高知県や香川県では大規模に行われている。…

※「イソゴカイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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