日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウラジーミル・モノマフ」の意味・わかりやすい解説 ウラジーミル・モノマフうらじーみるものまふВладимир Мономах/Vladimir Monomah(1053―1125) ロシアのキエフ大公(在位1113~25)。文学史上では、名君の誉れの高かった彼が晩年子供たちのために書いた『教訓』(1117ころ)が、ロシア最初の自伝として有名。前半はキリスト教道徳の解説で彼の博大な教養をうかがわせるが、自分の行った数多くの遠征や猛獣との戦いを率直に語った後半にはうって変わった個性の躍動がみられ、中世ロシア文学にはまれな一種の人間記録となっている。[木村彰一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例