ウルル(読み)うるる(英語表記)Uluru

デジタル大辞泉 「ウルル」の意味・読み・例文・類語

ウルル(Uluru)

オーストラリアのほぼ中央、ノーザンテリトリー南西部にある岩山。高さ335メートル、周囲約10キロメートルの一枚岩で、表面赤味を帯びる。ウルルカタジュタ国立公園内にあり、アボリジニー聖地とされる。同公園は1987年に世界遺産複合遺産)に登録された。エアーズロック
[補説]ウルルはアボリジニーによる名称エアーズロックは、英国植民地時代に総督を務めたヘンリー=エアーズにちなんでつけられた名称。

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知恵蔵mini 「ウルル」の解説

ウルル

オーストラリアのノーザンテリトリー南西部にある岩山。比高335メートル(標高868メートル)、周囲約9.4キロメートルの一枚岩で、岩肌には独特の赤みがある。ウルル=カタ・ジュタ国立公園内に位置し、先住民アボリジニの聖地として知られる。1873年にイギリスの探検家によって発見され、当時の南オーストラリア州総督ヘンリー・エアーズにちなんで「エアーズロック」と命名された。1985年、周辺の国立公園とともにアボリジニに返還され、その後、伝統的な呼び名である「ウルル」が正式名称となる。87年にはウルル=カタ・ジュタ国立公園がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産に登録された。アボリジニの意向などを受け、2019年10月26日より登山禁止となることが決定している。

(2017-11-7)

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