エスキモー語(読み)エスキモーゴ(その他表記)Eskimo

翻訳|Eskimo

デジタル大辞泉 「エスキモー語」の意味・読み・例文・類語

エスキモー‐ご【エスキモー語】

エスキモーによって話される言語抱合語に属し、アメリカ先住民の言語と同型

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改訂新版 世界大百科事典 「エスキモー語」の意味・わかりやすい解説

エスキモー語 (エスキモーご)
Eskimo

エスキモー・アレウト語族に属し,シベリアチュコート半島南西および北アラスカカナダ極北(ラブラドルを含む),グリーンランドで約8万(1982推定)のエスキモーが話す5ないし6の言語の総称。話者の数でいえば,チュコート半島には少なく,北アメリカ大陸北辺とグリーンランドが語域の中心である。18世紀以来,白人との接触の結果,ヨーロッパ系言語に蚕食されてきてはいるが,全体としてはいまも大きな活力をもつ。地域によって異なるラテン文字あるいはキリル文字の正書法があり,カナダ東部では音節文字が使われている。一つ語幹に,さまざまな文法範疇を示す要素のほか,具体的な概念を表す要素が数多く接尾され,語がきわめて長くなりうる点からいえば,複統合的,それら要素の音声的現れ方からいえば,膠着的言語である。エスキモー語を言語類型論上,抱合語に含めることがあるが,語幹の合成は許されず,抱合語とよぶのは適切ではない。
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百科事典マイペディア 「エスキモー語」の意味・わかりやすい解説

エスキモー語【エスキモーご】

エスキモーおよびイヌイットの言語。アメリカ・インディアン諸語の中でアレウト語とエスキモー・アレウト語族を形成する。グリーンランドからカナダ,アラスカ,チュクチ半島にかけて約10万人に話される。方言差が大きい。接尾辞が発達,構造上は集合語に分類される。ラテン文字のほか,特殊な音節文字が考案されている。
→関連項目旧アジア諸語

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エスキモー語」の意味・わかりやすい解説

エスキモー語
エスキモーご
Eskimo language

エスキモー=アレウト語族の一つ。グリーンランドからアラスカ南部にかけて話されている。グリーンランドおよびカナダ北極地帯のイヌック方言と,アラスカおよびシベリアのユック方言に2分できる。それぞれ約6万 8000人,1万 6000人の話し手をもつ。グリーンランドのエスキモー語とアラスカのそれとの差はかなり大きい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エスキモー語」の意味・わかりやすい解説

エスキモー語
えすきもーご

エスキモー

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