エスキモーアレウト語族(読み)エスキモーアレウトごぞく(その他表記)Eskimo-Aleut

精選版 日本国語大辞典 「エスキモーアレウト語族」の意味・読み・例文・類語

エスキモー‐アレウト‐ごぞく【エスキモーアレウト語族】

  1. 〘 名詞 〙 グリーンランド、極北カナダ、アラスカ、チュクチ半島で話される、相互理解がきわめて困難な六つのエスキモー語、ならびに、アラスカ半島、アリューシャン列島、コマンドル諸島(カムチャツカ半島沖)で話されるアレウト語からなる。使用人口は全体で約一〇万。エスキモーアリュート語族。

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改訂新版 世界大百科事典 「エスキモーアレウト語族」の意味・わかりやすい解説

エスキモー・アレウト語族 (エスキモーアレウトごぞく)
Eskimo-Aleut

エスキモー語とアレウト語からなる。両者の類似はすでに18世紀後半に気づかれているが,初めて同系の証明を企てたのは,印欧比較言語学史に有名なラスクRasmus K.Rask(1787-1832)である。原エスキモー・アレウト語から二岐的に分かれたというよりむしろ,古くはさらに別の同系の言語があったと推定され,原エスキモー語も原アレウト語もベーリング海峡近辺におそらく存在した古い方言連続体の小断片にすぎぬものかもしれない。これまでウラル語族,インド・ヨーロッパ語族,チュクチ・カムチャツカ語族などとの系譜的関係が提唱され,かつその立証が試みられてきたが,いずれも仮説の域をでない。新大陸原住民の言語のうちでは,もっとも新しい時期に旧大陸に入った語族と推定されている。旧アジア諸語に含められる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エスキモーアレウト語族」の意味・わかりやすい解説

エスキモー=アレウト語族
エスキモー=アレウトごぞく
Eskimo-Aleut languages

グリーンランドとアラスカのエスキモー語とアリューシャン列島のアレウト語がこれに属する。両者は同系語で,計約8万 4000人以上の話し手をもつ。アメリカの言語学者 E.サピアは,両言語は元来アラスカかアジアで話されていたものであり,エスキモー語がグリーンランドのほうへ移ったのはかなり新しいとみている。これらの諸言語は抱合語の典型とされ,接尾辞が複雑な発達をみせていること,動詞のカテゴリー,特に法と数との関係が複雑であること,自動詞と他動詞が文法的にはっきりと区別されていることなどが注意をひく。

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世界の主要言語がわかる事典 「エスキモーアレウト語族」の解説

エスキモーアレウトごぞく【エスキモーアレウト語族】

エスキモー語とアレウト語からなる。前者はシベリア東端からアラスカ、カナダ北部、グリーンランドにかけて、後者はアレウト列島(アリューシャン列島)からアラスカにかけて話され、話者数はそれぞれ約10万人と数百人。両者とも、語幹に多くの要素を連ねて一語が一文となるような複合成語の特徴をもつ。周辺の他の諸言語との系統関係はなお不明で、古アジア諸語に含められる一方、分布地域からアメリカインディアン諸語の一語族としても分類されている。◇英語でEskimo-Aleut。

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