改訂新版 世界大百科事典 「エダフォサウルス」の意味・わかりやすい解説
エダフォサウルス
Edaphosaurus
単弓類(亜綱)あるいは哺乳類型爬虫類と呼ばれる爬虫類。石炭紀~二畳紀の地層から産出する。単弓類の中では初期の動物で盤竜目に属する。中でも原始的なオフィアコドン目から植物食性のエダフォサウルス亜目が分かれた。北アメリカの二畳紀初期に栄えたがその一部は石炭紀にもみられる。吻部(ふんぶ)が発達し,頭骨は細長く,幅が狭いが高い。顎骨の縁に沿って多数の犬歯状の歯が生えている。とくに前顎部の歯は大きい。口蓋内部の口蓋骨と翼状骨にも魚類に似た歯がある。脊椎骨のとげ状突起は際立って長く発達している。とくに頸椎から腰椎まで並列している。さらに各とげ状突起の途中には多数の短い横突起が不規則に突き出している。その機能はよくわかっていないが,ディメトロドンとともにとげ状突起間に皮膜があって体温調節の働きをしていたという考えがある。
執筆者:長谷川 善和
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報