コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

エピナル エピナルÉpinal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エピナル
Épinal

フランス東部,ボージュ県の県都。モーゼル川の分流地点にのぞみ,10世紀の修道院を中心に発展。 1422~61年にフランス王領,以後ロレーヌ公領となり,1766年にフランス領となった。 18世紀,印刷屋で版画商のペルランが多色刷り版画で成功を収めてからは,版画の生産地として広く知られた。版画を多く収めた美術館も有名。右岸の旧市街に聖モーリスバシリカ聖堂 (11~14世紀) ,市庁舎 (18世紀) などがある。普仏戦争アルザスドイツ領となったことから,ここに工業が移ってきたのが契機となり,綿,ゴム,化学繊維などの工業の中心地になっている。人口3万 9480 (1990) 。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

エピナル【Épinal】

フランス北東部,ボージュ県の県都。人口3万9000(1990)。ボージュ山地の西端,モーゼル川上流域に位置する小都市。10世紀末メッスの司教により建設された修道院や城郭から発展した。目立った産業はないが,エピナル版画Imagerie d’Épinalの産地として名高く,県立美術館には民衆版画国際美術館が併設されている。民衆版画は,16世紀ごろより,パリ,シャルトルオルレアンなどで盛んとなったが,18世紀の半ばからは,エピナルがもっとも活発な中心地となった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エピナル
えぴなる
pinal

フランス北東部のボージュ県の県都。ナンシーの南70キロメートル、モーゼル川に沿って位置する。人口3万5794(1999)。綿織物工業の中心地。家畜と穀物の農業市(いち)が立ち、近くに大理石の採石場がある。「イマージュ・ド・エピナル」といわれる石版印刷の色彩画でも知られる。11世紀から14世紀にさかのぼるセント・モーリス寺院、写本を収集した図書館がある。10世紀に町は修道院の周囲に発展した。1465年ロレーヌ公爵領、1766年にフランス領となった。[大嶽幸彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

闇ポテチ

2017年に起こったジャガイモ不足を発端に、非正規のルートで流通したポテトチップスのこと。16年の台風被害などで原料となる北海道産ジャガイモの収穫量が減少したことを受け、17年3月に株式会社湖池屋が、...

続きを読む

コトバンク for iPhone