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エブロ川 エブロがわEbro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エブロ川
エブロがわ
Ebro

ラテン語ではイベルス Iberus。イベリア半島の五大河川のうち,地中海に注ぐ唯一のもの。全長 910km,スペイン国土の約6分の1の流域面積 (8万 5500km2) をもつ。カンタブリカ山脈に源を発し,ピレネー山脈南側の水を集め,南東に流れてタラゴナ県三角州にいたる。アロまでは急流,トゥデラにいたって水量の豊富な支流が合流する。 200以上の支流があるが,ピレネー山脈側の支流のほうが水量は豊富。水力発電,灌漑に利用され,最大のダムは本流の最上流部,レイノーサに近いエブロ・ダムである。トゥデラから下流,サラゴサまでの川の右岸は,カルロス1世 (カルル5世) の時代に造られた水路によって灌漑されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エブロ川
えぶろがわ
Ebro

スペイン北東部の川。カンタブリカ山脈中の標高870メートルに発し、ピレネー山脈の南麓(なんろく)を南東流して地中海に注いでいる。長さ910キロメートル、流域面積8万3000平方キロメートルで、ともにイベリア半島第2位である。水位の変化が大きいが、貯水池や運河の建設により15万ヘクタールを灌漑(かんがい)し、穀物、果樹、野菜などの栽培を助けている。またピレネー山脈の山麓を流下する支流、とくにセグレ川流域における水力発電は重要である。外航船はトルトサまで、小さな船はトゥデラまで航行可能である。[田辺 裕・滝沢由美子]

歴史

スペイン屈指の広い流域と豊富な水量を誇るエブロ川は、古くから水車の動力と水運に使われ、アラゴンの穀物をカタルーニャへ運ぶ重要な水路であった。農耕地が拡大し、運送量も増えた16世紀になると、流域の運河計画がおこり、とりわけ18世紀カルロス3世はこれを国家的事業とした。1852年王立運河開発公社が設立され、さらに20世紀に入りホアキン・コスタの開発計画へと進展する。「スペインのナイル川」といわれるほど、灌漑と発電に大きな役割を果たしている。[丹羽光男]

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