エリアフ インバル(英語表記)Eliahu Inbal

現代外国人名録2016 「エリアフ インバル」の解説

エリアフ インバル
Eliahu Inbal

職業・肩書
指揮者 東京都交響楽団桂冠指揮者 元ベルリン交響楽団首席指揮者,元フランクフルト放送交響楽団首席指揮者

国籍
イスラエル

生年月日
1936年2月16日

出身地
エルサレム

学歴
エルサレム音楽院,パリ音楽院

受賞
イスラエル文化芸術院賞〔1980年〕,グイード・カンテルリ国際指揮者コンクール第1位〔1963年〕

経歴
1948〜52年エルサレム音楽院でバイオリン作曲を学ぶ。’56年イスラエル青少年交響楽団を指揮してデビュー。’58年合同オーケストラのリーダーとしてオランダを訪れ、その後、オランダのヒルバーシュムの指揮者講習コースでフランコフェラーラに学ぶ。’60〜63年パリ音楽院に学び、その間チェリビダッケに師事。以後各地の著名な交響楽団で客演し、オペラ指揮者としての名声も得る。’74年〜90年5月フランクフルト放送交響楽団首席指揮者、2001〜2005年ベルリン交響楽団首席指揮者。レコーディング活動も活発で、「マーラー交響曲全集」は世界的なベストセラーとなり、マーラー・ブームを決定的にした。1991年ショスタコーヴィチの交響曲の全曲録音に着手。’73年初来日以来、度々来日。’95年〜2000年東京都交響楽団特別客演指揮者。2008年4月同響首席指揮者に就任。チェコ・フィル(2009〜2012年)首席指揮者、フェニーチェ歌劇場(2007〜2009年)音楽監督兼務。2014年4月東京都交響楽団桂冠指揮者。イスラエルと英国市民権を持つ。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「エリアフ インバル」の解説

エリアフ インバル
Eliahu Inbal


1936.2.16 -
イスラエルの指揮者。
イェルサレム生まれ。
1960年からパリ音楽院で指揮法を勉強し、また一方チェリビダッケにも師事した。’63年にグィード・カンテッリ指揮者コンクールで優勝し、本格的活動を開始した。’65年にスカラ座管弦楽を指揮し、’68年にボローニャでオペラ指揮者としてデビュー、’73年にはドイツのシュトゥトガルトでオペラデビュー、’73年には初来日して、読売日本交響楽団を指揮した。’74年からフランクフルト放送交響楽団常任指揮者に就任し、ベートーヴェンやドイツ・ロマン派の正当的な作品を得意とし、着実で誇張のない解釈を見せている。レコードは「管弦楽のための4つの小品」「マーラー交響曲全集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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