エルランゲン・プログラム(読み)エルランゲンプログラム

百科事典マイペディア の解説

エルランゲン・プログラム

ドイツ数学者クラインは1872年エルランゲン大学教授就任に際し,幾何学についての見解を含む研究計画を発表。この中で,幾何学の底流にある本質を見抜いて,当時までの種々の幾何学を統一的観点から論じた。この論文を《エルランゲン・プログラム》と呼ぶ。当時の多くの数学者に受け入れられ,その後の幾何学の発展に大きく貢献した。彼の思想は,リーマン幾何学の発展によりその限界が明らかにされたが,その後に〈接続〉などの概念を生み,現代の数学にも大きな影響を与えている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android