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オオバヤドリギ Taxillus yadoriki (Sieb.) Danser

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世界大百科事典 第2版の解説

オオバヤドリギ【Taxillus yadoriki (Sieb.) Danser】

常緑で半寄生のヤドリギ科の木本性植物(イラスト)。枝や葉の裏には茶色の毛を密生する。葉はやや対生状につき,広卵形で全縁。花序は2~7個の花をつける。花は晩秋に咲き,下部がふくれた筒状で長さ約3cm,先は4片に分かれ,反り返り,外側は赤褐色の毛でおおわれるが,内側は無毛である。本州(関東以西),中国,九州,南西諸島朝鮮半島南部,中国大陸に分布し,常緑広葉樹に寄生する。マツグミT.kaempferi (DC.) Danserはより小型で硬肉質で,若葉の葉裏以外は無毛の葉を有し,赤紅色の花を夏季に咲かせ,冬季に果実が紅熟する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオバヤドリギ
おおばやどりぎ / 大葉寄木
[学]Loranthus yadoriki Sieb.

ヤドリギ科の常緑低木。シイノキ、ヤブニッケイ、カシの類に寄生する。高さ0.5~1メートル。葉は対生し、長さ3~6センチメートル。広楕円(こうだえん)形ないし卵形で倒卵形もある。先は鈍くとがり、基部は円形、全縁で裏面に赤褐色を帯びた綿毛を密生する。質は皮革質で厚みがある。葉柄は0.8~1.6センチメートル。葉腋(ようえき)に2~7花からなる集散花序をつけ、花柄があり、つぼみのとき弓形に湾曲する。萼(がく)は狭卵状筒形で、長さ約3センチメートル、外面は赤褐色を帯び、星状毛を密生する。萼筒の内面は黒紫色を帯び、光沢があり、先端は4裂し、裂片は反転する。
 雄しべ4本、雌しべ1本。雄しべは広線形、黄色で、萼裂片の内側に着生し、開花時に外に現れる。花柱は糸状で雄しべより高く出る。子房は下位で球形。果実は液果で広楕円形、赤褐色を帯びた短毛を密生し、果肉の粘着性は強い。房総半島以西の本州から沖縄に生育し、朝鮮、中国にも分布する。[古澤潔夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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