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オゼソウ Japonolirion osense Nakai

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世界大百科事典 第2版の解説

オゼソウ【Japonolirion osense Nakai】

1属1種の日本固有のユリ科多年草で,群馬県谷川岳,至仏山および北海道天塩川上流の問寒別(といかんべつ)の蛇紋岩地帯にのみ生育する(イラスト)。ユリ科の中でも最も原始的な特徴をもつシュロソウ亜科に属し,系統学的にも興味深い植物である。和名は発見地の尾瀬(至仏山)にちなむ。地下茎は長くはい,活発な栄養繁殖を行う。葉は地下茎の枝から叢生(そうせい)し,葉身は線形で,アヤメの葉のように中肋で折りたたまれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オゼソウ
おぜそう / 尾瀬草
[学]Japonolirion osense Nakai

ユリ科の多年草。根茎は横走し、節から葉を束生する。葉は外側のものは鱗片(りんぺん)状、内側のものは長さ20~30センチメートルとなり、縁(へり)はざらつく。花茎は直立し、高さ30センチメートルに達し、その先端に総状花序をつける。7月ごろ径約5ミリメートルの黄白色花をつける。1属1種で、日本特産種。北海道天塩(てしお)の問寒別(といかんべつ)、本州の至仏山(しぶつさん)、谷川岳の蛇紋岩(じゃもんがん)地帯に隔離分布する。名は尾瀬の至仏山で最初に発見されたことによる。天塩山地のものはやや大形で、テシオソウともよばれ、別種とされたが、いまは同一種とされている。[河野昭一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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