至仏山(読み)しぶつさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

至仏山
しぶつさん

群馬県北東部,片品村みなかみ町の境,尾瀬ヶ原の南西にある山。標高 2228.1m。燧ヶ岳とともに尾瀬の景観をつくる。高山植物が豊富で,ミヤマウスユキソウ (深山薄雪草) は名高い。頂上からの眺望がよく,尾瀬ヶ原が見渡せる。尾瀬側の山域尾瀬国立公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

しぶつさん【至仏山】

群馬県北部,利根郡水上町と片品村の境にある火山。標高2228m。日光国立公園の尾瀬ヶ原南西端に位置し,北東の燧ヶ岳(ひうちがたけ)と相対する。山頂部の西側は急崖,東側は比較的緩斜面の非対称山稜をなしている。山頂付近の岩場にみられるエーデルワイスに似たホソバヒナウスユキソウをはじめ高山植物の種類が多い。東側の鳩待(はとまち)峠と尾瀬ヶ原南端の山ノ鼻小屋から登山路がある。西麓には楢俣(ならまた)ダム(1955完成)によって利根川をせき止めてつくられた洞元湖や湯ノ小屋温泉(単純泉,40~85℃)がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔群馬県〕至仏山(しぶつさん)


群馬県北東部、尾瀬ヶ原(おぜがはら)の南西方にそびえる火山。標高2228m。山頂西側は険しい絶壁が特徴。北東の燧ヶ(ひうちが)岳と並び尾瀬の背景をなす。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。2007年(平成19)に日光国立公園を分割して日本29番目の国立公園となった尾瀬国立公園に含まれる。オゼソウ・ミヤマウスユキソウをはじめ高山植物の宝庫。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

至仏山
しぶつさん

群馬県北東部、利根(とね)郡片品(かたしな)村とみなかみ町の境にある山。尾瀬国立公園尾瀬ヶ原(おぜがはら)の南西にそびえ、標高2228メートル。2007年(平成19)8月の尾瀬国立公園成立以前は日光国立公園域にあった。山体の上部は蛇紋岩(じゃもんがん)からなり、山頂部の西側は険阻な絶壁状であるが、東側は普通の斜面である。燧ヶ岳(ひうちがだけ)と並び尾瀬の美しい山の双璧(そうへき)で、麓(ふもと)から山頂のハイマツ帯まではホソバヒナウスユキソウ、オゼソウなどの高山植物の宝庫である。南東の鳩待(はとまち)峠、北東の山ノ鼻(やまのはな)小屋から山頂まで3~4時間。眺望がよく最近は登山者も多い。[村木定雄]

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世界大百科事典内の至仏山の言及

【尾瀬ヶ原】より

…1960年特別天然記念物に指定された。湿原は至仏山,大白沢山,景鶴山,燧(ひうち)ヶ岳など標高2000m級の山々に囲まれて細長い三角形をしており,標高は1400m内外で,原を貫流する沼尻(ぬしり)川,只見川,ヨッピ川などの河川により東から下田代,中田代,上田代,背中アブリ田代などに分断されている。尾瀬沼から流れてきた沼尻川と,原を北東に流れるヨッピ川は合流して只見川となり,原の北東端で平滑(ひらなめ)ノ滝および三条ノ滝となって落下し,北流する。…

※「至仏山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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