サッカーやラグビーやアメリカン・フットボールなどのフットボール系統の競技や,ホッケーやアイスホッケーといったスティックを使う球技,それに水球などで,相手ゴール方向への行動を制約している規定。一般的にボール(アイスホッケーではパック)を支配保持していないプレーヤーが対象で,ボールよりも前方の,ルールに定められた侵入禁止地域やプレー禁止地域に位置すること,およびその地点でプレーする反則をいう。各競技とも独自の規則をもっているが,それぞれの競技を特徴づける重要なルールで,もしこれを撤廃するといずれもまったく異質な競技になってしまうことは容易に想像できる。プレーヤーが正当な地域に位置しプレーに制約を受けない場合を,オフサイドに対してオンサイドon sideと呼ぶ。オフサイドの制約が中央線でくぎられた相手陣内に攻め込んだときに限られるのはサッカー,ホッケー,アイスホッケー,水球。制約が競技場の全域で適用され,攻守いずれにも及ぶのがラグビーとアメリカン・フットボールである。制限地域を構成するのは大別して三つで,サッカーとホッケーは相手選手の位置,ラグビーとアメリカン・フットボールはボールの位置,アイスホッケーと水球は競技場の一定の線である。各競技について制約の概要を述べると,サッカーとホッケーは原則的に同じで,ボールより前方にいて,しかもその前方に相手のプレーヤーが1人しかいない位置をいい,その地点でパスを受けたり試合の流れに関与する動きをすることをいっさい禁じられる。ラグビーは通常のプレーでボールをプレーすると,その前方にいる味方のプレーヤーはすべてオフサイドの位置になり,その行動には一定の制限が課せられる。アメリカン・フットボールでは,センターがスナップする前に,攻守が互いに対峙しているスクリメージラインを越える反則をいう。アイスホッケーではパックより先に攻撃ゾーンへ入ったり,中央線を越えた位置で防御ゾーン内の味方からのパスを受けたりすることをいい,水球はボールより先に2mライン内に入ることを指す。
執筆者:丹生 恭治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
(2013-7-4)
…試合中,激しくぶつかりあった者同士が気持ちを和らげ,互いの絆を深める役割を果たす。アンウィルフルオフサイドunwillful off sideアクシデンタルオフサイドともいう。ボールを持ったプレーヤーが,故意でなく前方にいる味方に接触すること。…
…これは,最後にボールに触れた相手側プレーヤーによってボールがラインを越えた地点から行われる。ボールが競技場内にあるとき,試合が停止されるのはオフサイド,反則と不法行為,不慮の事故の三つの場合である。オフサイドは攻撃側プレーヤーに味方がボールをパスした瞬間,ボールを受けるプレーヤーと相手側ゴールラインとの間に守備側プレーヤーが2人以上いなかった場合に判定される。…
…試合中,激しくぶつかりあった者同士が気持ちを和らげ,互いの絆を深める役割を果たす。アンウィルフルオフサイドunwillful off sideアクシデンタルオフサイドともいう。ボールを持ったプレーヤーが,故意でなく前方にいる味方に接触すること。…
※「オフサイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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